日本で2023年8月11日から公開予定の
バービー人形の実写版映画「バービー」(米国で7月21日に公開)。
日本語のアカウントからのアメリカの公式X(ツイッター)に、批判が相次ぎ炎上しています。
どうして炎上したのか、問題になったファンアートの画像についてまとめました。
映画「バービー」公式SNSに批判が続出
アメリカを中心に各国で同日公開となった映画『Barbie(バービー)』と
“原爆の父”と呼ばれる物理学者の人生を描いた映画『Oppenheimer(オッペンハイマー)』。
公開時期が同じということもあり、“二本立て”で鑑賞する人が続出。
さらには「バーベンハイマー(Barbenheimer)」という言葉(造語)まで誕生する事態に。
SNS上では2作品のビジュアルをミックスしたファンアートを自作して楽しむ人も相次いでいます。
そんな中バービーの公式ツイッターが原爆映画「オッペンハイマー」のコラ画像に
好意的なリプを送って炎上しています。
どうしてバービー公式Twitterが炎上?
どうして映画「バービー」公式Twitterが炎上したのでしょうか?
『オッペンハイマー』に原爆が登場することから、原爆投下を連想させるキノコ雲と
『バービー』の登場人物をミックスさせるファンアートが続出。
爆発を背景に2作品の登場人物が笑顔を見せているものや、バービーにキノコ雲を合成させるものもあった。
explained the barbenheimer thing to my dad and he was like. what if you photoshopped a mushroom cloud as her hair. maybe it would go viral. 1 like = 1 agreeing with my dad pic.twitter.com/CyB6fH08dl
— Alex Manley (@alex_icon) July 12, 2023
原爆投下を“ネタ”にするような投稿に対して、
好意的な反応を見せたアメリカの「バービー」公式アカウント。
しかし、このことが日本のユーザーの目にとまると、たちまち拡散。
怒りを示す人が続出し炎上する事態となりました。
Q. #NoBarbenheimer ってなんですか?なんでバービー人形の映画が炎上してるの?
— せろり (@SeRoly_UnderT) July 31, 2023
A. 「『日本で一番最初にlaunch(売られた)された米国の商品はバービー人形です』だって?おいおい、日本で一番最初にlaunch(発射された)のは原爆だろ!笑」というジョークが米国で流行、バービー公式が便乗した
「バービー」と原爆映画「オッペンハイマー」のファンアートは?
バービーとケンが爆発の前でドライブを楽しんでいるようなコラ画像には
「私たちはいつもピンク(映画のテーマカラー)のことを考えているよ」と
映画「バービー」Twitterが投稿
爆風をバックにバービーがケンの肩に乗っているコラ画像には
「忘れられない夏になる予感」とハートマーク付きで反応。
「バービーの髪型をキノコグモにしたらきっとバズるよ」と言われた、というコラ画像には
「このケンはきっと美容師だね」と笑顔マーク付きで投稿。
他にも、マインクラフト風の原爆を揶揄したファンアート。
ラフ画風だけど、ピンクのキノコ雲も描かれたファンアート。
バービーと原爆を合わせたアート作品まで登場する事態に。
日本のバービー公式が遺憾の意を表明し、
謝罪する事態まで発展しています。
海外の反応は?
バービーの件、海外の人からは「別に原爆で死んだ人たちをネタにしてるわけじゃないんだから別にいいじゃん。過剰反応すぎ」だそうです。一部の人の意見だけど、悲しすぎるよね。
— 🌷J➿uno💞 (@isoisogincha9) July 31, 2023
8月が近づく時期に原爆ネタのファンアートに乗っかるバービー公式が最悪。広島と長崎で多くの命を奪った原爆は絶対ネタ扱いや悪ふざけでイジッてはいけないんだぞ
— づかねこ (@zuka_nekko) July 31, 2023
公式がこれなら絶対に観に行かない
— こでまり🎣五輪反対 (@kodekodemari) July 30, 2023
原爆で市民がどういう・に方をしたか?バービーが熱線で焼かれ皮膚が溶け落ちて大量のガラス片が刺さってるファンアートはどう?
キノコ雲にはしゃぐ頭軽そうな金髪の女を添える感じ、すごく女性蔑視っぽい 台無し
I never support #Barbenheimer#NoBarbenheimer https://t.co/rrcHbAphyp
同日公開のオッペンハイマー、バービーの2作品を楽しもうっていう目的なら全然いい!だけど、ネットミーム化されたファンアートに公式がリプは絶対違う。#Barbenheimer
— かてぃ子 (@____katycoo) July 30, 2023
"ポップ"になって"消費"されはじめたらもう原爆の悲惨さなんて理解されない
Barbie楽しみにしてたけど様子がだんだん…😔 https://t.co/jSM0dk7tZa
映画「バービー」の日本での公開を楽しみにしていたファンからも
落胆の声が聞かれます。
世界で唯一の被爆国として、
原爆投下を茶化した今回の出来事は見逃すことはできません。